円高円安ってなに?

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公民って何を勉強するの?

中学生の社会では、1,2年で地理、歴史を学び、3年生の初めに歴史が終了し公民分野に入ります。

公民分野では、憲法や人権、政治、経済、地方自治、裁判のしくみなどについて学びます。

政治や経済など用語が難しいこともあるからか、歴史や地理よりも苦手意識を持つ生徒が多いのが公民分野です。

その中でも中学生には縁が無いのが「円高円安」についてです。

私自身も中学生の時「円高とは円の価値が高くなることで、円安とは円の価値が低くなること」と習いましたが、いまひとつピンと来ていませんでした。

「為替と株」「昨日より〇〇円円安」という言葉はニュースで耳にしていましたが、内容をしっかり理解できていたわけではありません。

海外に行ったこともありませんでしたし、中学生のわたしには別世界の話だと思っていました。

わたしの教え子たちも、教科書を読んだだけではその仕組みを理解できていませんでした。

そこで、楽しみながら経済について関心をもってもらうために、お店屋さんごっこを授業に取り入れて「円高円安」について学ぶことにしました。

為替の身近な例は、海外旅行のときの円からドルへの両替でしょう。

そこで、生徒には銀行での両替ごっごと、海外で日本車を売るディーラーになってもらうお店屋さんごっこで、為替についての体験をしてもらいました。

先ず、お手製の円とドルの紙幣を用意しました。

いくつかのグループに分かれ、旅行者、自動車のディーラー、銀行員の役を決めていきます。

そして、実際に旅行者役の生徒AくんとBさんにCさんの銀行で両替をしてもらいました。

Aくんが1ドル110円の時に両替し、Bさんが1ドル100円の時に両替することにしました。

旅行代金1,000ドルを手に入れるため2人が銀行で両替すると、Aくんは11万円、Bさんは10万円支払うことになりました。

10万円の両替で1万円の差になるということに、生徒達は驚いていました。

そこで、100万円1000万円ではいくらの差が付くか生徒達に計算してもらうと……。

これまで公民の授業が大嫌いだったAくんも「貯めてあるお年玉をその方法で増やそう」とやる気満々。

「FXってこうやって儲けているの」という質問も出て大いに盛り上がりました。

為替について少し理解したところで、銀行員役をやったCさんから「ところで、わたしは損も得もしないんですか」もっともな質問が出ました。

今回は銀行の手数料を無視して両替ごっこをしましたが、実は銀行で両替する時には手数料がかかるということを教え、1ドルにつき3円の手数料で計算してみました。

Cさんは、AくんとBさんからそれぞれ3,000円、合計6,000円を手にすることが出来て「仕事をした甲斐があった。」と満足していました。

こうして実際に体験してみることで、経済の仕組みが分かったり、興味の範囲が広がったりしていきます。

お小遣いはドル札で!

授業が思ったより盛り上がったのと、アメリカ出張の多い叔父が置いて行った1ドル札が我が家にあったという2つの理由から、わたしは息子にお小遣いをドルで支給することにしました。

小6の当時、息子のお小遣いは1ヶ月1,000円だったので、1ヶ月に1ドル札を10枚、つまり10ドル渡すことにしました。

息子には毎日のニュースの為替相場を見せて、好きな金額を両替していいことを伝えました。

もちろん、わたしも手間がかかっているので、1ドルにつき3円の手数料も差し引いて両替するシステムです。

息子は、最初全額を円に両替してしまい、円安になった時に悔しがっていました。

しかし次の月は月初めに少し両替し、残りは為替相場を見ながら少しでも円安になった時にたくさん両替するようになりました。

ちなみに、このシステムは数か月続け、1ドル札が無くなったのを機に終了しました。

それまで、お小遣い管理など全く無頓着だった息子が、こんなに夢中になるなんて、“経験に勝る学習はない”と実感しました。

授業の続きは「円高円安ってどんな影響があるの?」でお伝えしていますので、ぜひそちらの記事もお読みいただけるとうれしいです。

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