「 ○○ちゃんは、なんであんなにたくさん言葉を知っているんだろう? 」とお子さんとお友達の差を感じたことありませんか?
わたしも教え子のお母さんから、何度か相談を受けたことがります。
そこで今回は、毎日の生活の中でできる『語彙の増やし方』についてお伝えしたいと思います。
語彙を増やすにはどうしたらいいの?
言葉を覚えたての3歳前後では、おしゃべりな子の語彙が豊富なのは間違いありませんが、小学生になると、無口でも読書量が多い子や何かに興味関心の強い子の方がたくさん言葉を知っている場合があります。
それでは、どうやったら語彙をふやすことができるのでしょうか?
幼児の語彙を増やすには?
わたしは、3歳から5歳の未就学児のクラスを担当したこともあります。
幼児クラスでは、言葉遊びをして語彙を増やしていました。
例えば、3歳児のクラスでは野菜や果物、動物などの名前を順番に言っていくゲームです。
しかも、野菜や果物ならばそのイメージを手で、動物ならば身体で表現しながら言葉を発するという条件付きです。
一度言ったものは使えないので、他の生徒が何を言ったかを注意深く聞きながら、自分が言う言葉を考えます。
答えられない場合はパスをしてもOKですが、他の生徒の手や身体の表現を否定しないという条件も付いています。
聞く事、考えること、言葉を発すること、手で表現することを同時に行うので、初めての幼児には少し難しい課題だと思います。
ただ、慣れてくると子供たちは次々と言葉を発するようになります。
くりのイガを身体いっぱいで表現したり、芋掘りの一部始終を再現したりする子もいます。
レタスと言って手で三角を作った子になんで三角なのか聞くと、レタスはサンドイッチに入っているからと答え一同納得。
否定はできませんが質問は自由です。
そして質問された生徒は、説明をしなければなりません。
この遊びは、野菜や果物の名前を覚えるだけではなく、友人が言った物を覚えておくという短期記憶力を鍛えたり、コミュニケーション能力を育んだりします。
また、身体での表現力を養うこともできます。
4歳児は家にある物や町にある施設やその役割、5歳~6歳は国の名前やスポーツなどと、年齢が上がるに従い、注目する範囲も広げていきます。
5歳児になればオリンピックやワールドカップなどのスポーツを理解できるので、このゲームをきっかけに、興味関心の範囲を広げていってほしいと思っています。
熟語を作って音訓を覚える
5歳~小学校低学年の生徒には、もう一つの遊びがあります。
それは、同じ音読みの付く言葉を集めるゲームです。
例えば、救急車、消防車、一輪車などは車(しゃ)が付きますが、これには車輪の意味があること、風車、扇風機、台風などのふうは風だということを教えていきます。
漢字を見ながら読んでいけば、漢字を覚える子もでてきます。
このように音訓がわかっていれば、漢字を習うときは形や書き順だけを覚えればよいことになり、熟語の読み方や意味を覚えていきます。
このゲームならご家庭でもできるので、ご家族で楽しみながら語彙を増やしてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。