読書感想文の書き方 ~小学生向け~

reading2

夏休みの宿題となる読書感想文に、毎年、頭を悩ませているお母さんも多いのではないでしょうか。

今回は読書感想文を書くにあたって、本の読み方からお清書までについてお伝えしたいと思います。

題名から想像することを書こう

先ず本を読み始める前に、お子さんに題名から何を想像するかを質問してみて下さい。

あなたのお子さんは、すぐに「○○が○○するような話かな」と答えられるか、それとも悩んでしまうか、どちらでしょう。

すぐに答えられるお子さんは、いつも色々なことを自由に口に出しているタイプだと思いますが、ここで答えられなかった場合は、絵から読み取れるヒントなどを伝え、何でもよいから想像してみようと伝えます。

お子さんが話した内容を決して否定せず受け入れてあげて下さい。

普段から発言が苦手で、予想ができないお子さんには、無理に感想を求めないようにしましょう。

強制されて嫌いになっては、元も子もないからです。

想像できたお子さんは、題名から想像した通りの内容だったか、それとも予想を裏切られたかという文章に繋げることが出来ます。

読みながら付箋(ふせん)を貼ろう

さて、題名から何を想像したかという質問が終わったら、いよいよ読み始めましょう。

お子さんには、面白かったところや登場人物に対して何か感じたところに付箋(ふせん)を貼っていくように伝えて下さい。

面白かったところにはピンクの付箋、驚いたところには黄色、かわいそうだったところには青、共感できたところには緑というように、感想ごとに違った色の付箋を付けていくと後に構成がしやすくなります。

付箋を貼った理由を確認しよう

そして、お子さんが本を読み終わったら、付箋がどれくらいついているかを確認します。

たくさんはってある場合は絞りこむ必要があるので、驚いたり感動した理由を聞き、何を残すかお母さんが大人目線で判断してあげましょう。

ここでは、書く作業をするのではなく、話をさせることだけに集中させます。

特に、書くことに慣れていないお子さんは、書くことにエネルギーを使ってしまい、考えることに集中できなくなる恐れがあるからです。

登場人物に共感した場面や反感を持った場面に注目し、お子さんに「自分だったらどうするか」という質問を投げかけて下さい。

それに答えられる場合は、その答えを感想文として書くことが出来ます。

このような感想が2~3ヶ所あれば、感想文として成り立ちます。

また、この段階で順序を考える必要はありません。

思いつくままに話をさせ、内容が面白いものやちょっと変わった感想が出た部分には付箋に印を付けておきましょう。

次に、本の中の出来事と似た経験があるかを尋ねていきます。

なかなか思い出せない場合は、お母さんが誘導していってあげても良いかもしれません。

そしてその経験をした時、お子さんはどんな気持ちだったのかを尋ねます。

この部分は、自分のことなので話し易い部分だと思います。

読書感想文の本のテーマ何か?

そして、最後に、この本のテーマは何だと思うかを聞いてみて下さい。

テーマというと難しくなるかもしれないので、「この本を読んで、大切なものは何だと思った?」と聞いてみて下さい。

小学生向けの本であれば、友情や絆、成長、平和などある程度テーマが決まっており、それを読み取り、最終段落のまとめに使用します。

学年によってはテーマを見つけられないと思います。

もしテーマを見つけられない場合は、この本を読んで自分が見習いたいことや努力したいと思ったことを聞いてみましょう。

質問の答えは、忘れないように付箋にメモなどをさせておくと良いかもしれません。

段落構成を考えよう

質問が終わったら段落構成を考えます。

高学年のお子さんであっても構成は難しいと思いますので、ここはお母さんが手伝ってあげましょう。

まず、たくさんの付箋の中から、感想文に使おうと思ったところをピックアップします。

ここではまだ書かずに、メモ用紙に①題名から想像したこと②主人公に対して感じたこと③驚いたこと、などのように順番を書くだけでかまいません。

1段落目は、最初に質問した題名から想像したことから始めましょう。

題名を見て読む前に想像したことの後に、読み始めてからの印象の違いや、読み終わってわかった題名の意味などを加えて1段落とします。

次に、➊主人公に対して持った感情とその理由、➋登場人物に持った感情とその理由、➌感動したり驚いたりした場面、➍自分の経験が書ける場面などをピックアップし、どの項目を使うかを決めていきます。

例えば、主人公に対する感情が前半部分と後半部分で変化したならば、変化した理由と共に続けて書くことにしましょう。

最終段落は、本を読んで改めて大切だと思ったことや、「自分もこれから○○していきたい。」というような内容で締めくくりましょう。

ここまでできたらいよいよ下書きに入ります。

読書感想文の下書きをしよう

ただし、全てを1日で完結しようとすると集注力が持たないので、読むのに2日~3日、下書きに1日~2日、構成を見てあげた後、清書に1日というように、余裕を持って進めていきましょう。

まずは、先ほどの1つ1つの質問に対して、1段落の感想を書いていきます。

この時注意していきたいのは、お母さんが書く内容を教えてしまったり、大人の言葉遣いに直してしまうことです。

なるべくお子さんの言った言葉を尊重して書かせてあげましょう。

直してあげるのは、敬体(です、ます)常体(だ、である)の統一や、主語述語の使い方、漢字の送り仮名ミスなど文法事項のみにして、お子さんが書いた感想はあまり手直ししないようにしましょう。

あらすじをずらずら書くのは良くないのですが、状況を説明するためにあらすじを短く書くなら問題ありません。

読者も状況が分かり、字数も増やすことが出来ます。

例えば「A君がB君からゴールを奪ったところがスカッとした」とお子さんが答えたとしましょう。

それだけでは関係性が分からないので、いつ、どのような状況で、どのようにしてなど詳しく質問し、お子さんに下書きを書かせます。

【例文】「サッカーの試合で、Aが、いつも自分をいじめているゴールキーパーのBのまた抜きをしてゴールを決めた場面では、スカッとしました。」

というように、肉付けします。

なぜスカッとしたのかを尋ねてみて、答えられるならそれも追加しましょう。

「いつもは言い返せないAが、Bに向けて思い切りボールを蹴ってシュートを決めたから。」とお子さんが答えたならば、

「Aはなぜ思い切りシュートしたと思う?」と質問しお子さんの感想を引き出しましょう。

そして、それをまとめて文章を書かせます。

【例文】「AはいつもBにいじめられているけれど、Bがこわくてやめてほしいと言えませんでした。でもサッカーの試合中ならばBに向かってボールをけることができるので、AはBに仕返しのつもりで思いきりシュートしたのだと思います。」というようにまとめさせます。

最後に「ゴールされた後、Bはどう感じたと思う?」と尋ねてみましょう。

「どう感じたか」という質問はお子さんにとっては難しいことです。

答えられない場合は「Bは

Aに怒りを感じたのかな?それともAのことをこわいと思ったのかな?」というように質問をしてみましょう。

そして、自分がBだったらその後どうするか質問してみます。

このように二者択一式にしたり、自分に置き換えて考えさせたりすると、感想を引き出し易くなります。

【例文】「Aが自分をねらってシュートしてきたというBの言葉を見て、ぼくは、BがAのことをこわいと感じたのだと思いました。そして、これからはAをいじめなくなるだろうと感じました。」

というようにまとめます。

初めは短い文しか書けなくても大丈夫です。

お母さんが質問した内容を下書きに書き加えていき、文を繋げていって長い文章にしていきます。

ここに書いてある3つの【例文】で240文字以上ありますので、原稿用紙半分以上になります。

そして、先ほどピックアップした内容についても同様に書いていき、さらに2つか3つの段落ができ、文字数が足りていたら最終段落用のテーマについての文章を書きます。

もしも友情をテーマにした本ならば、

【例文】「わたしはまだ、Cさんのようななんでも相談できる友人がいません。でもいつか、Cさんのような親友を作れるように、自分の気持ちを素直に言う努力をしていこうと思います。」

のように、「これからは○○したい」というような決意や目標などで締めくくるのが良いでしょう。

清書しよう

それぞれの段落の文章が書けたら、いよいよ清書です。

原稿用紙の使い方に注意して、ていねいに書いていきましょう。

1文字でも抜かしてしまうと、その後の文章を全部書き直すことになりますので、集中して書ける環境でお清書しましょう。

自分の力で完成させた読書感想文は、お子さんに達成感を与えること間違いありません。

来年は自分で書いてみようという気持ちになるといいですね。

Happy Learning !

最後までお読みいただきありがとうございました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする