「昭和館で学ぶ『この世界の片隅に』」を見に行こう
平成30年7月21日(土)~ 9月9日(日)に、東京の九段下のある昭和館の特別企画展として
「昭和館で学ぶ『この世界の片隅に』」が開催されます。
昭和館とは戦中・戦後の国民が経験した生活上の苦労についての資料や展示品を展示した施設
です。
映像や漫画なども見ることができるので、小さいお子さんでも飽きることはないでしょう。
企画展のくわしい情報は、こちらです。
http://www.showakan.go.jp/events/
この夏休みを利用して、国民が経験した戦中・戦後の様子について学習してみましょう。
戦中の暮らしを知ろう
日中戦争が始まった昭和12年からは、軍のためにたくさんの物資や食糧が必要になリました。
そのため食糧事情が悪くなり、配給などの制限がされるようになったのです。
また金属類回収令が出され、身の回りの生活用品も供出しなければなりませんでした。
この企画展には、その代替え用品として作られた物も展示されています。
また、空襲時に頭を守るための防空頭巾や防空壕など、現代の子ども達が見たこともないもの
を知ることもできます。
戦中の教育を知ろう
昭和13年5月に「国家総動員法」が施行されると、物資だけでなく、工場での労働力も不足し
ていきました。
昭和16年には国民学校令が出て、学校でも教育勅語という教えを基に愛国心を育む教育に変わ
っていきます。
「愛国イロハカルタ」を見ると、遊びの中でも子ども達の愛国心を養おうとする当時の教育に
ついて知ることができます。
戦争の拡大に伴って、生徒達が軍需工場で働いたり、食糧生産をしたりする「学徒動員」が行
われ、13、14歳の生徒まで国家のために働いていました。
小学生は学校で勉強できたとはいえ教科書も不足していて、手書きの教科書も見ることができ
ます。
戦後の暮らしを知ろう
戦時中だけではなく、GHQの占領下にあった戦後の厳しい生活の様子も見ることができます。
戦争は終わっても、家族を亡くした戦争孤児がたくさんいました。
また、戦後4、5年ほどは食糧難で配給制度もうまく回らず、闇市で食料を手に入れなければな
らない状況が続いていました。
お父さんやお母さん世代は、戦争体験をじかに聞いたことがあると思いますが、今の子ども達
には、その機会が少なくなってきます。
この夏休み、「この世界の片隅に」のドラマや企画展を見て、当時の人々の苦労を考えてみま
せんか。