お子さんの自由研究のテーマ選びに悩んでいらっしゃるあなた、今年の夏休みはお子さんと一緒に街を歩いてみませんか?
最近、テレビで街歩き番組が増えていますね。
なかなか旅には出られない日々、その番組を見ているほんの少しの間だけ旅気分に浸れます。
美しい風景や地元の人とのふれあい、また、その土地の歴史などをギュギュッと凝縮して紹介してくれるのも魅力的です。
今回はあなたとお子さんが、リポーターになり、自分の町の歴史を紹介していきましょう。
今までぼんやりとしかわからなかった町の歴史を知り、それをお子さんの自由研究の題材にしてしまうという、一石二鳥の企画です。
街歩きで町の歴史を知ろう!
「わたしの町には古墳も城跡もないから調べる物などない!」と思っていませんか?
名所旧跡がなくても、街の様子は時代と共に移り変わっているはずです。
まずは、おじいちゃんやおばあちゃんの子どものころの街の様子を聞いてみましょう。
「昔は市電が走っていた」「大きな港が出来て大型船が入港するようになった」「山が切り崩されて工業団地ができた」「バイパス道路ができる前は、あたり一面田んぼだった」など変化した町の様子を聞けたらラッキーです。
それを自由研究の動機として取り上げ、調査を開始します。
まず、地元の図書館や資料館に行って古い地図を探してみましょう。
色々な年代の地図があると、街の移り変わりがより詳しく調べられます。
「でも図書館で地図がなかった」という方のために、面白いサイトをご紹介します。
サイト名は「今昔マップ on the web」です。
グーグルマップの現在の写真と年代別の写真を比較できるサイトです。
関東地方ならばほぼ全域、関東以外の地域では大都市の町の変遷が見られます。
自由研究でなくても面白いサイトなので、覗いてみて下さいね。
自由研究の題材にしよう
調査の手順
昔の地図と現在の地図を比較して、変化している場所についてまとめていきましょう。
海岸線や駅前地区、郊外など変化の大きい場所が絞り込めたら、時代別の特徴をまとめてきましょう。
まとめ終わったら、歴史資料館の職員の方など当時の様子知る方にインタビューをして、その内容も材料としてまとめます。
お子さんが主体となってインタビューの交渉をしたり、レポーターになったりと自分でやらなくてはいけないということも実感させたいですね。
明治以前の地図があれば、当時の地名が今にどのように伝えられているかなどを調べるのも面白いですね。
村が町になり、市町村合併で市の大きさや名前が変わった場合は、その変化も記事にするのもよいでしょう。
地図だけでなく昔の風景写真が手に入るのならば、同じ場所の現在の姿を撮影して比較すると面白い資料が出来上がるかもしれませんね。
自由研究のまとめ方
1、タイトルを決める
例、○○市の今と昔
○○海岸の変化 昭和から平成へ
2、この観察をしようと思ったきっかけ、動機
例、祖母から聞いた昔の○○海岸の様子が知りたくて調べてみようと思った。
3、図書館で調べたこと、写真や地図など
例、○○年に△△港ができた
4、街の変化を知っている人にインタビューした内容
5、調べて分かったこと
例、○○年頃までは海水浴客が多く、近くに民宿や旅館が建っていた
△△年には、港の近くに高速のICができ交通量が増えた
6、予想通りだったり、違ったりしたこと、反省など
このように自分の住んでいる町についてまとめることで、今まで気にしていなかった地域の歴史や文化を意識するようになります。
いつもは忙しいお母さん、この夏はお子さんと街をぶらぶらしながら、町の歴史について調べてみましょう!
Happy Learning !
最後までお読みいただきありがとうございました。